世界遺産Giant's Causewayを訪ねて♫

イギリスを構成する4つの国の一つ、北アイルランドへ2泊3日で旅行に行ってきました。

私の住むヨークシャーにあるリーズ・ブラッドフォード空港から北アイルランドの首都ベスファストまで飛行機で約50分、フライト自体は40分くらいという、意外に近距離にあります。更にベルファストのシティ空港から市内までバスで10分という非常に交通が便利なこともあって簡単に行けるところなのですが、在英20数年にして初めて訪れました。

今回の北アイルランド旅行のメインイベントはGiant's Causeway(ジャイアンツコーウェイ)を見に行くことでした。

私がこの場所を知ったのは遥か20年以上のことです。何かの記事にここの風景が載っていて、その風景に圧倒されたのでした。それ以来、いつか行ってみたいと思いつつも、なかなか行く機会に恵まれませんでした。

少しだけ北アイルランドの背景を説明します。

まだ私がロンドンに住んでいた1990年代は未だにIRA(アイルランド共和軍暫定派)という組織が北アイルランドのイギリスからの完全独立を目指し、英国(英国市民)への爆弾テロ攻撃が度々起こっていました。

アイルランドという島は南側がアイルランド共和国🇮🇪、北側が北アイルランド🇬🇧(以前はイギリスの要地アルスター地方)となっています。元々は同じ民族なのですが、カトリックとプロテスタントという宗教上の抗争にイギリスが介入して溝が深くなりました。しかし、北アイルランド側にはイギリスへの帰属からの逃れたい、または民族の統一を目指したいという活動が起こっており、アイルランド義勇軍、アイルランド共和軍と名を変えて行きました。

アイルランド共和軍内では武力による闘争主義派と政治的に平和的に活動する派に分裂して、前者の武力行使でテロ活動を行なってきたIRAとして認識されています。

この闘争の背景は遡ること17世紀のクロムウェルの宗教革命に発端し、アイルランド内ににおけるプロテスタントのカトリック弾圧があります。

2度の世界大戦を経て、以後もこのアイルランド島内および英国内では度々闘争が起きておりました。

しかしながら、2005年に武装闘争の終結が宣言され、以降は特に危険な活動等は認められていないとのことです。

北アイルランドの首都ベルファスト自体の安全面が懸念されいたのもあり、訪れるのに躊躇していた時期もありました。

現在は、ほんの一部を除き、安全な地域なのでご安心くださいませ。

1日目、到着してすぐに町中の図書館の中にあるカフェでランチをしました。

アイリッシュハープが飾ってあって、楽器好きな私はホェ〜と見とれました。

街歩きをしていると至る所で壁画(ウォールアート)を見ることができました。

街全体がアートギャラリーのようです。

職場の北アイルランド出身の同僚に「ベルファスト行ったら、シーフード食べておいでね!」と言われて、シーフードを楽しみにしていたのですが、ことごとく休店日とまだコロナで休店しているところが思ったより多く、堪能することはできませんできませんでした。

仕方がないので、インディアンレストランに入り、地ビールも美味しく頂いてきました。

お料理は美味しく、最後にレストランレストランからサービスで食後酒まで頂いてきました。


翌朝、ベルファストからバスツアーに乗ってジャイアンツコーズウェイに行きました。

途中、様々な様々な名所で止まって、ランチは小さな村のパブで済ませました。

このツアーのハイライトがジャイアンツコーズウェイで、2時間の自由時間が有ったものの、夢中で歩き回っているうちに帰りの時間になってしまいました。

この北アイルランドの海岸にあるGiant's Causeway(ジャイアンツコーウェイ)というところは、六角柱の岩が無数に海岸を覆い尽くすところで、その景色は圧巻としか言いようが無いのです。

現在ここはNationalTrust(ナショナルトラスト)によって管理されています。

この岩の柱は5〜6億年前の火山活動の際で出来たのでは?という説が有力にになっています。この柱の数は約40000万本、高いもので12メートルもあるそうです。

この場所は1986年にユネスコの世界文化遺産に登録され、毎年世界中から来る多くの観光客を魅了してきました。

しかし、2年前のCovid-19発生以来、観光客の足がかなり途絶えており、今回私たちが訪ねた際も同じツアーに参加した人たちだけでゆっくり観光することができました。

また、あの有名なタイタニック号は実はこのベルファストで造船されたので、タイタニックミュージアムというものがベルファウストにあるのです。

ベルファストで作られたタイタニック号はイギリスの南サザンプトン港から出航して氷山の一角にぶつかって難破したという悲劇の物語は映画でも有名ですね。

この事故に関してタイタニック号には謎の噂があると言われています。例えば、救命ボートの数が乗船人数をカバーして居なかった。はたまた造船会社が経営不振で事故を装った保険金目当てだったのでは?などなど真実はまだ解明してはいないようですが。

このミステリーには興味があったので、ぜひこのタイタニックミュージアムでタイタニックとはどんな船だったのか勉強してみたいと思っていたのでした。

ところが、滞在3日目にタイタニックミュージアムを訪ねたところ、道路が封鎖され、警察官がたくさんいて、麻薬捜査犬なのか爆弾探知犬なのかを連れた警察官もいて、物々しい雰囲気に包まれておりました。

車両通行止めでしたが、徒歩では入り口まで行くことができたので、TITANICと大きく看板がある入り口まで行って、そこにいた警察官の人たちに事情を聞いてみました。

詳しい事情はもちろん教えて貰えませんでしたが、どうやらその日は一時的に閉館になるということが分かりました。

警察官の人たちが悪いわけでは無いのですが、「私たち、リーズからはるばるやって来たのに、残念です!」と軽く不満をぶつけたら「ごめんね〜」と警察官の人たちも申し訳なさそうにしていました。後で判明したのですが、どうやらチャールズ皇太子とカミラ夫人が訪れる予定になっていた為、一般の入場を一時的に停止したようでした。

旅にはこういうハプニングは付き物なので、これは、またベルファストへ来い!ということだなと受け取ることにしました(笑)

せっかく来たので、その警察官の方に写真を撮ってもらったり、裏のシップヤードだけ見て再び市内に戻って来ました。

空港に戻るまで、まだ時間があったのでCity Hall(市庁舎)を見学することにしました。

たまたまストライキをしていたので、表玄関から入れず裏口から入館(笑)になりましたが、無料で館内見学をすることが出来ました。

そしてこの日は空いていたシーフードレストランで軽くランチを取ってから空港へ向かいました。

今回はコロナが始まっていない2年ぶりに飛行機に乗って旅行に行って、「ああ、この感覚忘れていたなぁ」と新鮮な気持ちになれたことが一番良かったですね☺️

コロナはまだ収まっていないですが、旅行はかなり普通に行けるようになってきたので、安全には気を付けつつも、また近いうちに旅行に出たくなりました。

Noni's Footprints

淡々と過ごす日々の中に何か一つでも足跡🐾 を記して行きたいと思いました。 今日という日はいつも特別、明日はまだ見ぬ新しい世界♫

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